自毛植毛の傷跡と特徴について
はっきり言うと自毛植毛の手術をすると傷跡は必ず残ります。
それは、自毛植毛の手術方法の特徴にあります。自毛植毛はその名の通り、自分の元気な毛根を自分の髪の毛が薄くなったいる部分に移植する方法です。
という事は、もともと生えている毛根を採取しなければなりません。この採取した場所が傷跡となって残る事になります。
また、毛根を移植する先にもホールを作成するため傷跡が多少残りますが、移植後に髪の毛が生えてくるため、こちらの傷跡は目立ちません。
そこで、「なぜ傷跡ができるのか?」「どんな傷跡なのか?」この2つに焦点をあてて手術の方法別に見ていきましょう。
FUE法の傷跡の特徴
なぜ傷跡ができるのか?
FUE法は切らない植毛と言われていて、メスを使わない代わりにパンチという専用機械で毛根単位で採取するため、傷跡も小さく(1mm以下)で形は点状です。
メスを使わないため、縫合の必要はありません。
傷の治りも早く傷跡も目立ちにくいというのがFUE法(切らない植毛)の特徴です。
どんな傷跡なのか?
後頭部に点状の傷跡が残ります。イメージは米粒のような感じです。
FUT法の傷跡の特徴
なぜ傷跡ができるのか?
FUT法は切る植毛と言われていて、毛根を採取する時に、後頭部にメスを入れて、横向き帯状に頭皮ごと採取するため、治っても傷跡として残ります。
どんな傷跡なのか?
頭皮を採取した場所は、もちろん縫合しますが横向きで線状に傷跡が残るのが特徴です。
※傷跡が残りにくいトリコフィティック縫合法という特殊な縫い方を取り扱っているクリニックもあります。
FUT法とFUE法の比較
FUE法(切らない植毛) |
FUT法(切る植毛) |
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傷跡のできる理由 |
パンチという機械を使い毛根単位で採取する | 後頭部からメスを使って帯状に採取する |
傷跡の形 |
後頭部に米粒程度の大きさ多数 | 後頭部に横向き線状 |
傷跡だけを見ると、切らない植毛のFUE法がおすすめですが、FUE法にはデメリットもあるので一覧にしておきます。
FUE法(切らない植毛)のデメリット一覧
- 費用が高い
- 切る植毛FUT法より定着率が低い
- 広範囲の移植に向かない
自毛植毛の傷跡や特徴についてのまとめ
結果的にどちらの手術方法を選んでも傷跡は残ります。しかし、その傷跡の残り方や手術方法には大きな特徴の違いがあります。
現在の自毛植毛では、切らない植毛(FUE法)が主流となっています。
しかし、薄毛の状態によってはFUT法(切る植毛)が有効になる場合もあるので、詳しくはクリニックのカウンセリングで相談する事をおすすめします。